虫見て落語聞いて

昆虫大学2016というイベントに行ってきました。
作品を作ったり研究をしたり、写真を撮ったり関連する品物を売ったりしている虫好きの方ばかりが出展しているイベントです。
虫、すごいね。
人を引き付ける魅力があるんだなあと、会場にいる大勢の方を見て思う。
標本も多数展示されていて、一部では販売しているものもあった。
貴重な昆虫のすがたは大変美しい。
美しいけれど、家で保管する自信がないので手を出さずに眺めるだけ。
昆虫は男性と子供が興味を持つものと思っていたけれど、女性が多い。
まあ、苦手なのに男女の差はないだろうなあ。ダメな人はダメなものだし。
その道の専門家に気軽に質問したりしていて、お客さんも主催側もすごく楽しそうだった。
こういうイベントの熱気は面白い。
好きだからこそできる、そしてやるからにはとことん楽しみたい。
そういう気持ちが伝わってくるよいイベントでした。
2年ごとに開催だそう。次回も開催されますよに。
そのあと、夜は談笑さんの会へ。
開園時刻が少し遅れていそうで、まあこんなものかなと思っていたら、
お弟子さんが開口一番を披露していた。
あれ? と思っていたら、「師匠も談志の域に達しました」という説明。
どうやら遅刻した様子。
それまでお弟子さんがつなぐということでした。
高座に上がった時点で楽屋入りはしていたそうですが、支度とかあるだろうし。
「一人相撲」という話をやり、その後に談笑さん登場。
「今日は遅刻した人にやさしい会です」とのこと。
お客さんも遅れて会場入りする人がいたので、そちらに声をかけたりなど。
遅れてもきっちりやります、ということで3席。
粗忽の釘」「たいこ腹」「文七元結」。
「たいこ腹」は今年話題になったネタをいろいろと仕込み盛りだくさん。
文七元結」ではみっちり一時間。途中涙がこぼれるような箇所がいくうかあり、
さすがと思う。

最後のあいさつで三本締め。数百人規模で音が揃うのは気持ちよいです。
そもそも、あのリズムをみんなが知っていて、練習もなしにそろうというのはかなり気持ちいい光景。
一時間延長という思いがけず長丁場でしたが、今年の落語聞き納めとしてはよかった。