最後の一本

親知らずでやんす。前回抜いた時は、時間もかかったし、抜く際のゴリゴリいう音は頭に響くし、口を思い切り広げられて端が切れたりで、ちょっと大変だった。優男の先生から「こっちはもっと大変かもしれません、がんばりましょう」とも言われていた。で、今日びびりながら診察台に載ったのですが。ゴリゴリって言う音が微かに聞こえたかな、と思ったら、もう傷口を縫っていらっしゃる。
「はれ、ほーうへたんへふかー?(あれ、もう抜けたんですか?)」
「今回は楽でしたー、前回より抜きやすかったですよ」
そうですか、私も楽でした。
「抜いた歯はどうします?」
あ、欲しいです。
「わかりました。(歯科助手に向かって)じゃ、これお持ち帰りで」
(確かにお持ち帰りだけどなあ、歯医者で言われると思わなかった)