ハナちゃんという犬

散歩中、首輪をしていない犬がうろうろしていた。老犬で、歩くのも一苦労そうで、目もほとんど見えていないと思われる。飼い主に捨てられたのかと、思っていたら。おばさんが出てきて「あらハナちゃん、ちゃんとおしっこできたー?」と声をかけているではないですか。飼い主がいるのかと問うたところ「アタシじゃないけど、ちゃんといるわよ」と。撫でようとしたら、「だめよー、びくってなっちゃうからねえ。」って言われて、手を引っ込めましたよ。そういうおばちゃんは、ハナちゃんの尻の辺りをポンポンと軽く叩いていたわけで。
雨上がりの散歩をハナちゃんは楽しんでいたのだといいなあ。