冷や汗

本日、市の検診を受けるために休みを取って、予約していたクリニックへ。
いろいろな検査の無料クーポンが送られてきていたので、受けられるものは受けておこうと
肝炎検査も申し込んでみた。
検査内容は血液検査だけで、当然採血が必要になる。
で、見た目ベテランという感じの看護師さんが採血を担当してくれたんだけど。
これがはずれの方だった。
最初に採血用の針を右腕に刺されて、なんかいつもと違う痛みがする。
するのは当然で、血管が針に刺さらずにちょっと中で針を動かしてたから。
「あれ? 針がなんか血管に沿ってて……、刺さらなくて、あれ」
こう言われながら、腕で注射針を動かされるのはかなり怖い。
このままでは右腕で採血は無理そうと思って、「腕を変えてやり直しですかね」
とこちらから声をかけて、やり直してもらう。
左腕でもう一度。こちらはすんなり針が刺さったけど、不信感があるせいかなんか違和感がある。
針さえ刺さればあっという間、と思いつつ、サンプルの1本目が終了。2本目に切り替わる。
でも、なんかペースが遅い。
あれ、視界がチカチカしてきた、立ちくらみの直後みたいなやつだこれ、座ってるのに……。
あれ、暑くないけど首筋の辺りが汗ばんでる気がする、呼吸が浅くならないように、しっかり息を……。
「血液の出が少なくなってきて……。必要な血はあともう少しなんですけど。血管が開いてないのかしら」
という言葉が聞こえてきて、さらに目の前がチカチカしてくる。
ひー、これがよくある「採血中に気分が悪くなる」という状態か。
あ、この汗がいわゆる「冷や汗」ってやつか、そーかそーか、呼吸をしっかりしよー!
もしかして血の出が悪いのは、血圧が下がってるからかな?
とりあえず、あとちょっとと言ってるし、ダメそうなら声をかければいいし、
とはいえ、早く必要な分の血液出て! と祈りつつ、ようやく採血終了。
その後、ばんそうこうを貼ってもらう時に「痛くしちゃってすみません」と言われたけども。
こういう経験はあるけど、腕はいまいちな感じの人はこえーなー、と思う。
採血が怖いと思ったことはこれまでなかった。
針が刺さる瞬間は痛いけど、それも一瞬だ。
後は血が必要量取れればすぐ終わるのだから。
しかし、時間がかかり、今まで受けた中で最長。
そして最初に針を動かされたことで怖さはK点越え。
これはさすがに具合悪くなるわ。
その後倒れそうだったらすぐに言おう、と思ったんだけど、次の検査を待つ間に落ち着いてきた。
思い出して首筋をさわってみたらじっとり汗ばんでた。
冷や汗はほんとに出るもんだな。と考える余裕も出てきたので、その後の検査もそのまま受けてきた。
とりあえず、冷や汗を実感したというのは貴重だよな、とこうしてブログに書いてる次第。
いやあ、シャレにならない事態にならなくてよかったんだから、ねえ。
あー、検査結果出るのはまだ先だから、それまではすっきりはしないんだよなあ。
とか思いつつ、帰り道はあの怖い採血を乗り越えたんだから、とおいしいコーヒーと食パンを買ってしまった。
いいんだ、がんばったから。