動物の死に際を見たことが3度ある。
一回目は、小学校低学年の頃。
家の近くに弱ったねずみがいて、それを看病した(つもりだった)。
小さい箱にティッシュペーパーを詰めて、そこにねずみを寝かせた。
近所の子と一緒に元気になるだろうか?と見守っていたところ、
ねずみがティッシュペーパーのベッドを出て歩きだした。
これは元気になったんだろうか!と思ったのもつかのま、
ねずみはすこし移動すると、動かなくなった。
最後の一振りだったらしい。
あとで、いろいろ本を読む様になったりして、
蝋燭は最後の瞬間明るく燃える、という表現を見た時、
このねずみのことを思い出した。

二回目は、これもやっぱりけがをした動物で、スズメだった。
子すずめだったみたいで、またうまく飛べなかったらしい。
餌をやったりして、たしか二、三日は家にいたと思う。
現金になったかな?と庭に連れ出して、もしかしたら飛ぶ練習をさせた
方がいいかも!ということになり、姉がすずめを空に放って、ばたばたさせてた記憶がある。
もう少しで飛べるんじゃない?みたいなことを言って、また放ったところ、
着地点に野良猫がいた。
猫、なんの迷いもなくすずめをくわえて逃げる。
すごく姉と二人飛ばす練習をさせてことを後悔した。


三回目は、競馬場で。
レース中に怪我をした馬がいて、ドクターカーが到着して怪我の状態を確認していた。
しかし、故障した状態か場所が悪かったらしく、その場で札処分ということになったらしい。
手に注射と思われるものを持った人が、馬に近づいた。
馬は、それまで怪我の痛みにあがくような動きをしていたけれど、
その瞬間には勢いよく足を動かして、直後に動かなくなった。
客席からは見えないようにと、馬の前に目隠しの衝立のようなものがあったのだが、
たまたま私がいた位置はその目隠しの横になっていた。
何が行われたのか遠くからではあったけれど全部見えた。

友人の日記を見て思い出したので書きだしてみた。