関西旅

二泊三日で神戸と大阪へ行ってきた。
初日の神戸は飛行機で移動。初めて行く空港と言うのは楽しいですね。
でも、待ち合わせがあったので、滞在時間は10分もなく。
神戸では、鉄人28号と「人と防災未来センター」と摩耶山へ。

「ガオー」
横山光輝の出身地ということで、鉄人の他に『三国志』のマンガも推している土地だった。


人と防災未来センター」は阪神・淡路大震災を記念した施設で、当時の映像や資料が展示されていた。
地震発生後の再現映像は川北さんの仕事がふんだんに使われており、迫力のある再現映像。。。
それを見た後には、震災直後の街を再現した、等身大のジオラマ模型が展示されている通路を通って
次のエリアへ移動。
このジオラマ模型がとてもリアルで、短い通路であったけど「当時」を疑似体験できた。
いや、本物には敵わないのはわかってるけれど。
他の資料展示コーナーではボランティアで現地の方が説明をされていた。
実際に震災を体験したというご婦人から話を聞いた。
「あんなのはもうこりごり。水が出ないからお風呂も入れなくて。銭湯に入りに行ったけれど、バスは渋滞でなかなかこない。
お風呂に浸かっても冷えちゃってね。二時間近く歩いて家まで帰ってきたのよ」
「たとえ一日分でもいいから、お水だけでも持っていた方がいい」
体験された方の言葉であった。


いろいろと考えつつ、夜景が一望できるという摩耶山へバスで移動。

摩耶山からの夜景。
山頂は風が強く冷たかった。薄い上着だけでは耐えられず、持ってきていたパーカーとスカーフを着用。
それでも寒かった。けれども、風景はきれいだった。


二日目はまた神戸。某大学の学祭に行き、見てみたかったイベントを見る。
現場の空気に飲まれたのか、とある映像を見て笑っていたら、面白さがつきぬけて泣きたくなって泣いた。
なんといか、すごい人なんだよ。
その後、一時離脱して、梅田まで移動。中崎町という古い街並みが残るエリアへ移動。
お目当てのお店へ行き、コーヒーとケーキと展示を楽しむ。
飲み会へ移動し、あれこれお話をする。釜めしおいしゅうございました。


三日目。
大阪といえば万博なので、万博記念公園へ。

太陽の塔
大きさに感動した。そして造形の美しさは実際に見てみないとわからない。
大きいなーと思っていただけだったけれど、公園内に入って思ったこと。
見ていて飽きない。
写真、そうとう撮っていた。飽きない。
そして、近くに行けるので正面から脇に回る形で移動したのだけど。
側面からの造形の美しさに見とれてしまった。
なんかよくわからないけど、感動していて泣いていた。
二日連続、わけのわからない涙を流す。年をとったってことだろうなぁ。
旅愁というのもあったと思う。
でも、やっぱり間近で見た太陽の塔の迫力はすごかったのだ。
冗談みたいな大きさの人の顔を付けた塔。様々な角度から楽しめる。
これ、世界文化遺産とか国宝にしていいんじゃないか。
見るだけで二時間ほど経過。
その後に、エキスポ館に行って当時の展示や資料を見学。
これもまた素晴らしい。ホステスと呼ばれていた、案内係の制服がいちいち可愛い。
大阪万博の気合の入り方というものはすごかったのだなと改めて思う。
そして、こういう規模の催しってできるんだろうか? とか考える。
5年後のオリンピックはどうなんだろう。これほどの熱意を生むことはできないんじゃないかしら。
なんというか、濃厚なものばかりを見学してきた旅だった。
そして改めて思ったことは「表現の仕方を手に入れた人は強い」ということだった。
天才に対してそれってどうよと思うことだけど、でも、手に入れて確実に表現できるというのが
天才なんじゃないかと。
全員がそうはなれない。選ばれた一部の人間だけ。
せめて、そういう物を観賞して、味わうことができる方を続けていきたい。