読了

『流』
第153回直木賞受賞作ということで、昨年購入してから積読だったものをようやく読む。
するするーっと気持ちよく読んでいける文章で、読みはじめたらあっという間。
通勤時間の間に読むようにしていたのだけど、続きが気になって昼休みに読んでもいました。
家族、友人、恋人それぞれの主人公の関係と気持ちがすごくわかりやすく描かれていて、
青春物でもあったし、ミステリーの要素もあって読み応えありました。
途中で、あ、これはもしかしたら? と気づくのだけど、それはたぶん作者の仕掛けに
うまく誘導されたんだろう。
とにかく読んでいて気持ちよかった。
80年代の日本の話題が出てくるので、それは読んでいて楽しい。
台湾の歴史をざっと把握することができて、というか、知らないこと多すぎる自分に気づくわけで。
やはり読書ってこういうものかなと改めて思う。

流