『星を継ぐもの』原題：Inherit the Stars
現代ハードSFの巨星…と言われてもピンとこない。
それほどSFに造詣が深いわけではないので、SF小説はほとんど手にしたことがなかったのだけど。
うむ、これは面白い。
30年以上前に書かれているけれど、今使っているデジタル機器に近いものが出て来てる。
なので、高校生の頃に読んでもあまりピンとこなかっただろうけど、今読んだ方がわかりやすい。
とはいえ、まっさらな状態で読んでた人は、未来の技術というものにわくわくしただろうし、
想像力をものすごく刺激されたろうと思う。
人の想像するものは実現できるというけれど、近いものが実際に使われるような時代になってるってすごい。
ラストの１ページはすごい、の一言に尽きると思う。
【あらすじ】
月面で発見された深紅の宇宙服をまとった死体。だが綿密な調査の結果、
驚くべき事実が判明する。死体はどの月面基地の所属でもなければ、
ましてやこの世界の住人でもなかった。彼は五万年前に死亡していたのだ！
一方、木星の衛星ガニメデで、地球の物ではない宇宙線の残骸が発見される。
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