読了

近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー
作家12人によるペットにまつわるアンソロジー
タイトルそのままだな。


『ババアと駄犬と私』森 奈津子
田舎で実際にありそうな話。イノシシは出ないけど、サルとかクマの
目撃情報は最近多い。
『最も賢い鳥』大倉崇裕
ヨウムと暮らしてみたくなる話。
この話の登場人物(須藤、薄(うすき))は、別の長編作品があるので読んでみたい。
『灰色のエルミー』大崎 梢
ペットは猫。ミステリー仕立てで読んでドキドキした。
猫に語り掛ける気持ちはよくわかる。
『里親面接』我孫子武丸
ペットは犬。これは気持ちよくだまされた。
あと、犬をいじめる奴には報いがあってしかるべき。
『ネコの時間』柄刀 一
ペットは猫。ペットと過ごせる時間は短い。そして人の時間と動物とで
流れる時間は違う。その設定をうまく利用してのラストに泣いた。
『パッチワーク・ジャングル』汀こるもの
ペットは…爬虫類・昆虫。
描写がうまいので、爬虫類の飼育方法などつい読んでしまった。
ほかの作品も読みたい。
『バステト』井上夢人
ペットは猫。背筋がすっと寒くなる話。
『小犬のワルツ』太田忠司
ペットは犬。
犬、飼いたいよねー。家にある機械って分解してみたくなるよねー。
という気持ち、よくわかる。
『希望』皆川博子
ペットはヤモリ。つかみどころがない話だけれど引き込まれる。
皆川さんの作品は他のも読んでみなくては。
『シャルロットの憂鬱』近藤史恵
ペットは犬。ジャーマンシェパード
警察犬をリタイアした犬を引き取るというのがあるらしい。
しつけはきちんとされていて、かしこい。
子犬の魅力はあるけれど、一緒に生活するなら成犬というのも
ありだよな、と思う。
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『心がぽかぽかする本』
1986年と1987年に公募された「NTTふれあいトーク大賞」に
寄せられた合計200篇の話から20篇を抜き出してまとめた本、とのこと。
ネットもメールもないころの人とのつながりの話が読める。
いたずら電話から始まった交流は面白かった。それが縁で結婚式で
スピーチをすることになるとか。
今だとどうなるだろう…?というエピソードもけっこうある。