読了

『コーヒーと恋愛』獅子文六
昭和30年40年くらいの東京が舞台。
コーヒーなんて適当に入れて飲めばいいのにね、という思いを強くしたり、でも上手に入れてみたくもなる内容。
ラストの爽快さがとてもよかった。面白かったア。
主人公のモエ子さんは43歳の女優なのだけど、自分のことを「こんなお婆さんなのに…」と言う。
謙遜してたとしても、当時は40を過ぎたらお婆さんだったのか……ということに驚いていた。
いやいや、まだ若いでしょうに、と思うのは自分がそっちに近いからだろう。
あと、海外旅行ではなく「洋行」という言い方がまたいいなと思う。
私も洋行したい。