読了

『文系のための数学教室』著/小島寛之
数学を苦手だと思うのは、数式の眺め方がわからないから。
という序章に書かれた一文に、思わずうなずく。
著者がわかりやすく数学の面白さを解説してくれるいい本です。
「数学は言語のひとつ」という考え方もなるほどと思う。
私たちの日常会話は、様々な「言語」を使って交わされているといたとえ話も面白く。
言語というのは外国語はもちろんだけど、ネット用語なんかも言語としてとらえている。
あるゲームをやっていたら、そのゲームをやっている人同士では話が通じる、という
ような感じでしょうか。
そういう例えをされると、数学もいろいろな定理を読み説くための言語である、
というのがよくわかる。
途中で理解不能、とシャットアウトしていたのはもったいなかったなと思う。
すぐにわかるものものあれば、何度も読み返さないとわからないこともあるだけど、
数学というのはおもしろいんですよ!というのが伝わってくるので読んでいて楽しい。
能力を計るための道具ではなく、趣味としての数学という楽しみ方もできるそうなので
ちょっと数学関連のやさしい本を読んでみよう、というのが今年の目標。
もう2月だけど。