読了

『隣人の死体は、何曜日に捨てればいいですか?』
五人組制度が現代に復活し、そこで殺人事件が起きる。
この制度では、事件が起きたら、その五世帯は連帯責任を負うことになる。
まったく事件に関係のない家族も罪を問われることになるので、それを避けるために
死体を隠し、事件を隠ぺいしようと奔走する話。
現代の寓話として面白いと思う。
それぞれの家庭が抱える問題と絡めて話が進むので、群像劇という面もあり、
ミステリーの要素もある。
根源にあるのは、みな自分の家族を守りたいということなんだけど、それが
事態をより悪くしてしまうという。
最初の事件の時に警察に届けるのがよかったのか? ということを考えつつ読了。