食べられる体調でよかった

今月末で閉店してしまうとんかつ屋さん。
ちょうど整体の予約と合うので行ってきた。
店に到着して、入り口の前においてある看板を見て考える。
「この中で何を食べよう」
選択肢はだいぶ絞られている。
いつものおなじみにのメニューにするか、食べたことにないものにするか。
迷ったけれど、食べたことのないものにすることにした。
はなむけの代わりと思って、特上ロースかつ定食に決定。
そして、いざ入店。しようとしたところ、見たことある方が登場。
このあと予約していた整体のM先生夫妻でした。
事前に「予約の変更があり、早い時間に来ていただいても大丈夫です」
とメールをいただいていた。
少し早めに行きます、というお願いをして、もしかしたらM先生も空き時間を利用して
とんかつ屋に行くかもしれない。一緒に行くというのはどうだろうか。
私がおすすめするとんかつ屋としてお伝えしており、先生もいいお店ですねと気に入っていた。
でもなー、いろいろ予定もあるだろうし、とそのことは
伝えていなかったのだけど、考えていたことは同じだったらしい。
見事なタイミングで一緒に入店。
そして、私が店の前で看板をにらんでいる様子を見られていたのだった。
テーブル席が埋まっていたので、カウンターに三人で座って注文。
先生はカキとヒレカツ定食、M先生の奥さんはヒレカツ定食、私は特上ロースかつ定食。
料理がやってくるまで、五目ずしの話をしながら待つ。ああ、五目ずしもおいしいよね。
今度作ろう……と思っているところに定食登場。
メインはとんかつだけど、そこに白菜の漬物とワカメの酢の物とお味噌汁がつく。
とんかつ皿にはキャベツの千切りのほかにスライスしたきゅうりとトマトが一切れつく。
これが特上の内容でした。
そして、とんかつ。
普通の定食も十分おいしいんだけど、やっぱり肉が違ってた。
これを注文してよかったな…としみじみ味わいながら食べ進む。
途中、M先生から「カキフライどうですか」と言われる。
カキフライ定食にするか迷っていたのだ。その提案に乗り、ロースかつと交換する。
いや、やっぱり食べてほしかったのだ。
いやまあ、ちょっと迷いはあったんだけど。言われたからまあいいかと。
カキフライもちょうおいしかったです。
こういう時は人数がいたほうがいいのかもしれない、と思ったのであった。
食べ終えて、お会計を済ませる。
お客さんはたくさんいる。ご挨拶したい気持ちもあったけれど、常連というほどでもない。
厨房にいたマスターに向かって、ごちそうさまでしたと言ってきた。
毎回毎回、カウンターに座り、大盛りごはんを注文し完食していく女性客。
それくらいの印象はあったと思う。
絶妙な揚げ具合のとんかつ、アジフライ、コロッケ、チキンカツ、カキフライ、メンチカツ。
そしておいしいごはん。
お店を見つけたのはたまたまだった。そして、注文したとんかつ定食。揚げ物のおいしさは
言わずもがなだけど、ごはん自体のおいしさに一度でファンになってしまった。
こういうお店に出会えたことは本当に幸せなことだった。
お店がなくなることはさみしい。それは個人的な気持ち。
何はともあれ、あの店主ご夫妻が穏やかに楽しい日々を過ごしてくださいますように。