読了

『犬は書店で謎を解く ご主人様はワンコなのです』
著/牧野 修
人間と犬の魂が入れ替わったら――!? 笑いあり涙ありの、日常系異色ミステリー(帯より)
柴犬とイケメンが主人公。
短編連作で、最後は一連の話に隠れていたものが見えてくるという構成。
作者の意図にだまされた! と思う仕掛けがあるので、短編連作というのはいいですね。
あと、区切りがつけやすいので読みやすい。
柴犬が人の言葉を話す様子が大変かわいらしい。
実際、犬が何を飼い主に対して思っているのはかはわからないけれど、
きちんと面倒を見て関係が良好であれば、犬は「大好き」と思ってくれるんじゃないかと思う。
魂が入れ替わってお互いが状況を確認するところのやりとりで、柴犬(中身は人)に対し、人(中身は犬)が「ご主人!」と連呼して、ありもしない尾を振った、という描写でやられた。