読んだことがないものはたくさんある

谷崎潤一郎の『痴人の愛』を、夏休みの課題図書のような気持ちで読んでいる。

読み進めてはいるけど、どうにも展開がつらい。私が主人公の年齢の32歳を超えてるのもあるんだろうけども。なんというか、主人公には相談できる友人の存在があれば、もう少し違ったのかしらー、と考えてしまって。

主人公は身を滅ぼすとあらすじにも結末が書かれているので、もう読まなくてもいいんじゃないかとも思っているんだけど。それでも大正時代の世俗を知るために読むというか、「谷崎は(一冊だけ)読みました」と言えるしとか、課題で仕方なく選んだ本を読むような心持ちなのであります。