Lucky You

家で立ち上がったりするときに「ヨッコイショ」と無意識に言ってしまう。
と、先日実家に帰った時に姉に話した。

「遺伝子レベルで刷り込まれてるんじゃないかって思うくらい、最近自然に言ってる自分にびっくりするんだよ。20代の時は絶対言わないと思っていたのに。これが加齢ってことなのかな」

「遺伝子レベルだったら日本中の同じ世代が言ってることになるけど、そんなことないでしょ。やっぱり小さい頃から、おばあさん(同居していた父方祖母)がドッコイショドッコイショって連呼してたのを聞いてたからじゃない?」

「そっかー……。雀百まで踊り忘れずとか、三つ子の魂百までっていうし……小さい時の刷り込みってすごいね。あー、でもできるだけ言いたくないんだよねえ」

「それじゃ代わりに「ラッキーユー」って言ってみれば。ヨッコイショに響きもなんとなく似てるし。テレビの占いコーナーで最後に言ってたんだよねー。それでなんかいい響きだなって思って」

「それはいいかもしれない。ヨッコイショの代わりに言うようにしてみるよ」

というやり取りがあって、ここ数日は立ち上がったり何か行動をするときに「ラッキーユー」と言うようにしている。だけど、長年染みついた「ヨッコイショ」の方がさっと出てくるのよねえ。

実際「ラ」よりも「ヨ」の方が力が入りやすい気がする。

発音と体の動きは意外とつながりがあるということを脳科学者の人が言っていたので、すべてを諦めて「ヨッコイショ」になる日も遠くないと思うけれど、もうしばらく「ラッキーユー」で抵抗してみる所存です。